活動報告
『晴海まちづくりの考え方』が改定されました ~区民の暮らしはどう変わる?~

令和8年7月改定 / 晴海2丁目売却・歩行者デッキ・水辺活用を解説https://www.city.chuo.lg.jp/documents/5126/harumi_2026.pdf
令和8年7月31日、中央区より「晴海まちづくりの考え方」の改定が発表されました。平成31年(2019年)の改定から約7年が経過し、HARUMI FLAGのまち開きをはじめ晴海を取り巻く環境は大きく変化しています。今回の改定内容と、区民の皆様の暮らしにどう影響するのか、議会および担当課への確認を踏まえて分かりやすく解説します。
目次・
- なぜ今「晴海まちづくりの考え方」が改定されたのか
- 区民の声を踏まえた手続き(まちづくり協議会)
- 新旧比較(平成31年版 vs 令和8年版)
- 注目集まる「晴海二丁目」太平洋セメント所有地の現状
- 都市計画用語「複合地」とは何か?
- 区が目指す「水辺と歩行者ネットワーク」の将来像
- 提言
1. なぜ今、改定されたのか?
平成31年(2019年)2月の改定から約7年が経過しました。その間、HARUMI FLAGのまち開きによる人口急増など、晴海エリアの状況は一変しています。
今回の改定には、大きく分けて以下の2つの目的があります。
- 東京都の「豊洲・晴海開発整備計画」の見直しへの対応(令和8年3月の見直しを反映)
- 平成31年以降のまちづくりの進展に伴う時点更新
2. 区民の声を聞いた上での改定手続き
まちづくりの方針は行政だけで決定されたものではありません。令和8年6月4日に開催された「晴海地区まちづくり協議会」において改定案が示され、地域の皆様からの手厳しい意見や要望を伺った上で取りまとめが行われました。
協議会で寄せられた主な区民の声と課題
| 分野 | 区民からの主な意見・ご懸念 PDF |
| 商業・日常利便 | 「晴海二丁目には飲食店やスーパーがない。未利用地にスーパーなどを誘致してほしい」 |
| 歩行者環境・バリアフリー | 「月島第三小学校付近の歩道橋はバリアフリーでなく使いづらい。新しく造り替えてほしい」「晴海通りや環二など広幅員道路を渡るのが大変」 |
| 広域交通 | 「BRTや都バスだけでは輸送力が不足している。地下鉄新線の早期実現が必要」 |
3. 【新旧比較】ここが変わった!「考え方」の進化ポイント
平成31年版と令和8年改定版を比較すると、地区計画の方向性がより具体化しています。

4. 注目が集まる「晴海二丁目」土地売却の事実関係
最近、太平洋セメントが所有していた晴海二丁目の土地が売却されたことが大きく報道されました。
この件に関して、私が中央区の担当課へ聞き取りを行った結果は以下の通りです。
【担当課からの確認結果(事実関係)】
中央区としても土地が売却された事実は把握しているものの、現時点では新たな所有者から具体的な建設計画等の提出はなく、どのような施設が整備されるかについては把握していない段階です。
5. 都市計画用語「複合地」とは何か?
今回の改定において、該当の土地は「複合地」と位置付けられています。

「複合地」を構成する多様な要素
- 【暮らす】分譲住宅、賃貸住宅、シニア向け住宅など、多様な世代が住まう空間。
- 【働く・楽しむ】オフィス、コワーキングスペース、商業施設(スーパー、ドラッグストア等)、飲食店、文化・エンターテイメント施設など。
- 【憩う】広場、公園・緑地空間、オープンスペース、親水空間など、人が集い、リフレッシュできる場所。
(※一般的な都市計画上の概念を示すものであり、特定の開発において、今回の土地に具体的に何が建設されるかは未定です。)
6. 区が目指す「水辺と歩行者ネットワーク」の将来像
今回の改定に合わせて以下のような将来構想を掲げていることが改めて確認できました。
- 春海運河沿いの緑のプロムナード整備春海運河沿いから春海橋までを連なる緑の散策路として整備し、歩いて楽しめる水辺空間を創出します。
- 歩行者デッキ(立体横断施設)の検討広幅員道路で分断されがちな1丁目と2丁目の間(晴海区民館付近等)にバリアフリーの歩行者デッキを架け、安全に通学・移動できるネットワークを形成します。
7. 見解と提案
晴海のまちづくり改定を受け、引き続き以下を提言してまいります。
3つの提言
- 単なる緑地化を超えた「水辺の利活用空間」へ春海運河沿いは中央区を代表する魅力的な水辺空間になれるポテンシャルを秘めています。単に緑の散策路を整備するだけでなく、水辺で遊び、スポーツを楽しみ、多世代が滞留・憩える空間づくりを推進すべきです。
- 土地取得・手法に関する行政検証今回の民間売却地について、区が取得できなかったのか、あるいは定期借地など公共領域を確保する別の検討手法はなかったのか、今後のまちづくりの教訓として検証が必要です。
- 区民ニーズ(スーパー・歩行環境)の事業者要請今後、民間事業者から具体的な事業計画が示される際には、区民の皆様から強い要望のある「日常生活に必要なスーパーや商業施設」「安全な歩行者環境・バリアフリー」の実現に向け、中央区が責任を持って事業者へ要望を反映させるよう働きかけてまいります。
皆さまのお声をお寄せください。






